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2020年8月18日、 第3回目となるCOMOLYオンラインセミナー が開催されました。
講師は、弊社
「株式会社 Meta Anchor」代表取締役であり、COMOLY運営責任者の
「山田邦生」です。
第3回のテーマは、 「プログラミングとは何か?世界を動かすアルゴリズムを知ろう」です。
今回の記事は、セミナーに参加して頂いた、COMOLY登録者の 「優灯」さんに、お仕事の案件として執筆を依頼し、ひきこもり当事者の視点から、要点と感想をまとめて頂きました。
それではご覧ください。
1.コンピューターの歴史
"コンピューターの歴史は戦争の歴史であり、基本的に軍事利用目的で使用されている"
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コンピューターの祖であると言われている、チューリングマシンという物は、 ナチスドイツが戦争時に作成したエニグマ(味方同士の暗号通信で使用した機械)で生成された暗号を、 戦争相手であったイギリスが解読を試み、 その過程でアラン・チューリングという数学者がコンピューターのような機械を作成したことが始まりであると言われています。
一方でアメリカ・ペンシルベニア大学に設置されていた、 現在のコンピューターに近い構造のコンピューターと言われているENIACと呼ばれるマシンは、 17,000個程の真空管が設置されており、その真空管からコンピューターに信号を与え計算をしていました。
こちらも砲弾の角度計算などに使用され、軍事利用されていました。
"コンピューターの進化は電子回路の進化"
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始めは真空管を使用していたものが、トランジスタ(電気信号のオン・オフを制御する装置)、 さらにそれらが集まった集積回路に発展し、コンピューターの小型化につながっていきました。
コンピューターは今後も小型化していき、最終的には人間と結びつく可能性もあるそうです。
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コンピューターは二進数の電気信号(オンが1、オフが0)で動いており、 我々が日常で使用している文字・RGB(色)・ピクセルベース(所謂ドット絵)なども全て0と1で表現されています。
これら何らかの命令を0と1に変換し、コンピューターに処理をさせる為にソースコードというコンピューター言語を用いて行うのがプログラミングという訳です。
2.インターネットの誕生
"インターネットとは、コンピューター同士の繋がり(ネットワーク)のこと"
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インターネットも最初は軍事利用目的で作成されました。
アメリカとソ連の冷戦時代、中央集権的に管理していたものを分散管理することで被害を抑えようとしたのが始まりです。
"Web1.0時代からweb2.0時代へ"
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Web1.0時代はHTML/CSS等の専門知識を有する人々が公開したページを閲覧するだけでしたが、 Web2.0時代になりデータベースとのやり取りが簡単になったことでSNSが登場し、誰でも情報発信が出来るようになりました。
Web2.0には問題点があり、元々インターネットは分散を目的として使用されていたものにも拘らず、 現在では巨大IT企業(GoogleやTwitterなど)が膨大なデータを取得、蓄積・管理してしまっています。
これに対しての反論としてWeb3.0の案が挙がっています。
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これは、ブロックチェーンやスマートコントラクトと言われ、皆でネットワークの管理をしましょうという考え方です。
現在では仮想通貨などで使用されており、インターネットの代替になるような仕組みができるのではないかと期待されています。
3.Googleは何がすごいのか?
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Google は、莫大なデータの集合から関連したデータを検索する検索システムを作成しました。
今までの検索システムでは、良いサイトが表示されない問題があったが、 「良い研究論文は多くの論文に引用されている」 「価値の高いサイトからリンクされたサイトは価値が高い」 など新たなポイントに重点を置き新しい検索エンジンを作成したのが始まりです。
検索エンジンを作成したものの、全く収益が上がらず、その後考え出されたのが、 検索連動型広告(検索エンジンでユーザーが検索したキーワードを元に検索表示に関連した広告を表示させる)です。
現在Googleは莫大な個人情報を取得しており、それを使用すれば個人のプロファイルすら可能であると言われています。
4.AIとアルゴリズム
"インターネットとは、コンピューター同士の繋がり(ネットワーク)のこと"
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アルゴリズムとは答えにたどり着くまでの方法です。
アルゴリズムはプログラミングを書く段階で人間が理解できるように書かれた設計書であり、それを元にプログラミングが行われていきます。
我々の生活は、生活に必須のインフラなどの構築もアルゴリズムによって行われており、アルゴリズムは切り離せないものになっています。
人工知能(AI)とは、プログラミングは解を求めるものに対して人工知能は解を見つけさせるもの。AIは画像認識技術に応用されています。
金融分野でもAIが使用されており、SNS、政治家の発言、衛星写真などをAIで解析し、超高速で処理をしトレードを行っています。
5.今後のテクノロジーの進化
"次世代の通信規格5G"
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5Gの特徴は、高速大容量かつ低遅延で、多数の端末と接続できることです。
5Gを活用すると、低遅延のお陰で遠隔でのロボット操作や車の自動運転アシストなどに利用される可能性があります。
"人工知能"
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現在は特定分野においてのみ、人間を凌駕するスペックを発揮するが、汎用的に使用することは難しいでしょう。 将来シンギュラリティ(技術的特異点)が発生すると、「全人類の知能を遥かに凌駕する人工知能が誕生するのではないか?」 とも言われています。
"ブロックチェーン・スマートコントラクト"
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データの改ざんが出来ない為、活用することが出来れば、市役所などでの印鑑証明などが必要なくなるかもしれません。
また就職・転職などの概念がなくなり、ブロックチェーン上で自分がどこと契約しているのか証明し働くということも可能になるかもしれないそうです。
"量子コンピューター"
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電子信号ではなく、量子の動きで計算します。
設備の問題で一般的にはまだまだ普及することはないでしょう。
終わりに
"全てはプログラミングで動いている"
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プログラミングが不要になるアプリケーションなどが誕生しても、 それ自体がプログラミングで動いている為、全てのプログラミングが無くなるということは考えにくいでしょう。
最後に講師の山田からメッセージ
「"消費する側から創造する側へ"(プログラミングでなくてもいいから)何かしらを作って公開して欲しい。」
セミナーを観た優灯さんの感想
創造する側に回ると世界が変わって面白いというお話をしていただきました。
我々の生活上でもはや必須となっているインターネットですが、始まりは軍事利用であったことは知りませんでした。
人工知能は最近では将棋番組などでも、 AIが考えた最善の一手や現在の優劣などを表示してくれて目にする機会も増えてまいりました。
以上が今回の公演で山田氏よりお話し頂いた内容になります。 我々の生活上でもはや必須となっているインターネットですが、始まりは軍事利用であったことは知りませんでした。
今後、テクノロジーの進化は留まることなく進歩していくのだろうと思います。
そうなった時に置いて行かれないように少しでも触れていくのが大切なのかなと感じております。
最後の山田氏のメッセージでも仰っていらっしゃいましたが、「今後は消費するだけの人生ではなく、何かしらを産み出せる自分に変わっていきたいな。」と思える講演でした。
今回の記事は以上となります。お読み頂きありがとうございました。読者の皆様は、どのように思われましたか? 感じた事など、ぜひツイッターなどのSNSボタンから共有してみてください。